伝統行事

伝統行事が2年連続中止 油井の豊年踊り、諸鈍シバヤ

 9月21日と10月14日にそれぞれ予定されていた瀬戸内町油井の「油井の豊年踊り」と同町加計呂麻島諸鈍(しょどん)の「大屯(おおちょん)神社祭・諸鈍シバヤ」は、9月8日までに中止が決まった。両集落とも感染症拡大防止対策のためとしており、新型コロナウイルスの影響で中止するのは2年連続。

 油井の豊年踊りは県の無形民俗文化財に指定され、毎年旧暦8月15日に披露される。油井集落の永井卓郎区長は「感染症のため仕方ないと住民も受け入れてはいるが、開催時の寄付金は集落運営の貴重な財源でもあり、かなりの痛手だ」と肩を落とした。

 諸鈍シバヤは国の重要無形文化財で、毎年旧暦9月9日に奉納される。諸鈍集落の徳元(とく・はじめ)区長は「全国から見物人が訪れる行事であり、感染対策は集落だけの問題ではないと理解している。なんとか来年は開催できることを祈りたい」と話した。

南海日日新聞〔写真〕2年前に披露された「諸鈍シバヤ」=2019年10月7日、瀬戸内町諸鈍の大屯神社

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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