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まるで外国語。いくつ知ってる?奄美の方言

鹿児島県に属している奄美群島。離島であること、南国であることという理由から、沖縄県に属していると思われる方も多くいらっしゃいます。鹿児島県は有人離島数が26で、全国でも第2位を誇る有数の離島県です。(第1位は長崎県で73島)

鹿児島は多くの離島を抱え、おまけに南北に非常に長い県です。そのため、一口に「方言」と言っても、エリアにより大いに異なります。
奄美はその昔、琉球王国支配下に長く置かれた場所。そのため、琉球王国で用いられていた言語・琉球方言のうち、沖縄本島と同じ「北琉球方言」を話す地域となります。
一方で薩摩藩制下に置かれた時代もあることから、大和言葉と琉球言語が相混じった特徴も持ち、沖縄でもなく鹿児島でもない、独特の言語と認定されています。大河ドラマ「西郷どん」でも奄美編ではテロップが付いていたのも納得ですね。

ちなみに「南琉球方言」もあり、こちらは沖縄県の先島諸島で話される琉球語の方言となっています。

奄美群島内でもこんなに違う、奄美の方言「島口(しまぐち)」

奄美群島には、奄美大島・喜界島・徳之島・沖永良部島・与論島の五つの島があります。奄美方言を島口(しまぐち)と言いますが、それぞれの島ごとに異なっていますし、さらに島内でも地域や各集落ごとに違いがあります。
例えば「こんにちは」ですが、島によってこんなに異なっています。
奄美:うがみんしょうら
徳之島:きゅーがめーら
沖永良部島:うがみやぶら
与論島:ふがみゃーびらん

そして、鹿児島弁では「こんちゃらごわした」、沖縄では「ちゅーうがなびら」となります。鹿児島と比べると沖縄の方が音の響きや語感が似ていますので、やはり奄美群島は沖縄の方言とルーツが同じ言語だということが分かりますね。

消えゆく「島口(しまぐち)」を伝承していこう


標準語とは全く掛け離れ、まるで外国語のような言語である奄美の「島口(しまぐち)」。挨拶や頻度の高い表現は今でも多くの人に使われていますが、流暢に話せるのは、今やお年寄りやごく限られた人たちとなっているのが現状です。
学校で方言を話すことを禁じられた時代を生きた50-60代は、聞き取りのみでしゃべれない人も多くいます。40代以下となると、なんとか一部聞きとれるけれど喋れない、さらにはそれ以下の若者や子どもたちは、聞き取ることも難しい、といったレベルがほとんど。

そこで、奄美地域の大切な方言である「島口(しまぐち)」を、保存・伝承・普及しようと作られたのが、誰もが知っているラジオ体操のかけ声を「島口(しまぐち)」で表現した「奄美島口ラジオ体操」。子供たちの夏休みのラジオ体操で使われるほか、町内放送や役場などで決まった時間に流れ、高齢者や職員たちの運動不足解消を促す役割を担っています。

そのほか、奄美民謡である「島唄」を通じて、唄者が子供たちに教えたり、「島口教訓カレンダー」を学校に配布したり、「島口(しまぐち)」について調べる授業があったりと、家庭のなかで言葉を自然と学ぶ機会が減ったことから、現在では学校の授業が主な伝承の場になりつつあります。
いま、奄美ではこういった様々な形で、この魅力ある方言を次世代へと継承していく試みが成されています。

㈱しーま 編集部ライター nanarl

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奄美の自然に魅了され、野鳥好き外国人夫と息子の3人家族で神奈川県からIターン。まだ移住してきたばかりなので、シマを色々と探索中。9歳の好奇心旺盛な息子が、伸び伸びと育っていける環境の良さも奄美の魅力。家の近くのビーチでピクニックがてらのんびり過ごすのがお気に入り。

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