伝統行事

島中安寧、コロナ収束願う 与論十五夜踊=綱引きは中止

 旧暦8月15日に当たる21日、鹿児島県与論町(与論島)の地主神社境内で国の重要無形民俗文化財に指定されている「与論十五夜踊」が奉納された。狂言を模した本土風の「一番組」と琉球風の「二番組」が交互に演目を披露し、五穀豊穣(ほうじょう)や島中安寧、新型コロナウイルスの早期収束を願った。

 与論十五夜踊は、1561(永禄4)年に、与論城主が島内、琉球、大和の芸能を基に創作したものが始まりとされ、旧暦3、8、10月の各15日に奉納されている。最も盛大に執り行われる8月は、例年なら獅子舞と大綱引きも奉納されるが、今年は新型コロナウイルス感染予防の観点から、取りやめとなった。

 踊りは両組合同の「雨たぼうり」を皮切りに、「一度いふて」「三者囃子」「沖泊まり」の計4演目が披露され、訪れた地元住民らを楽しませていた。

 午後4時ごろに始まり、時間短縮のため、約40分で全日程を終了した。

南海日日新聞〔写真〕一番組が奉納した「三者囃子」=21日、地主神社

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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