伝統・文化

一重一瓶囲み「墓正月」 沖永良部島=先祖と語らい祝う

先祖と共に新年を祝う沖永良部島の伝統行事「墓正月」が1月16日、島内各地であった。知名町田皆では小雨がぱらつく曇り空の下、各家の墓所で親族が一重一瓶を囲む昔ながらの風景が見られた。

南海日日新聞【写真】墓前で先祖と共に新年を祝う親族=16日、知名町田皆

時代の流れとともに簡略化が進む中、田皆や同町瀬利覚など一部の集落では墓前で宴席を設ける風習が残っている。

田皆の福留家では新型コロナウイルス禍で時間や規模を縮小したものの、親族9人が集まり、午前10時ごろから宴席を設けた。福留智喜さん(71)は「近くに住んでいても普段なかなか会えないので、それぞれの近況などを話した。墓正月は交流の場にもなっている」と話した。

この日は田皆小の児童が墓正月の様子を見学。毎年行っている郷土教育の一環で、先祖の墓がある児童は、ひととき一族の集まりに加わり、先祖や家族との語らいを楽しんでいた。

 

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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