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世界遺産の島、未来を展望 「あまみならでは学舎」=自然観察の森の川畑さんが講話

鹿児島県立奄美図書館(宮永治館長)の生涯学習講座「あまみならでは学舎」の2024年度第1回講座が5月12日、奄美市名瀬の同館4階研修室で開かれた。奄美群島国立公園ビジターセンター奄美自然観察の森(龍郷町)指導員の川畑力さんが「世界自然遺産登録後から~」のテーマで講話。「これからの奄美をどんな場所にしたいのか、自然に触れながら自分なりの考えを持ってほしい」と来場者へ語り掛けた。

身近な自然環境の魅力を語った川畑さん=5月12日、県立奄美図書館

 

川畑さんは世界自然遺産に登録された奄美・沖縄の自然環境を▽大陸の一部が大昔に島として切り離され、各島で生き物が独自に進化した▽種の分化の過程を明白に現す顕著な見本である▽世界でここにしかいない動植物が多い▽世界的にも貴重な生態系と生物多様性を持つ-と説明。

シイの木を中心とした照葉樹林に住む奄美大島固有の動植物を次々に紹介し、「(保全のためには)山と川と海を一体で考えなければいけない。世界遺産に登録されたが、これからが大切。どういう島にしたいのかを一人一人が考え行動して」と話した。

講座には奄美市内外から51人が参加した。同図書館のあまみならでは学舎は今年度も全7回にわたり、奄美の自然や伝統分化、歴史、産業などの講座を開催する。次回は6月8日午後2時~同3時半。講師は伝統工芸士で染織職人の元允謙さん。受講無料。

 

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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