鹿児島県奄美市名瀬の陸上自衛隊奄美駐屯地で1月21日、20歳の節目を祝う「二十歳の式典」があった。同駐屯地、瀬戸内分屯地に所属し、今年度中に20歳を迎える隊員は、家族や来賓、先輩隊員に見守られながら、自衛官として精進する決意を新たにした。
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新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、家族らを招待して実施したのは4年ぶり。今年度は対象隊員32人のうち、訓練等の隊員を除く19人が参加。来賓、奄美駐屯地の隊員など約450人が出席した。
長谷川健駐屯地司令(1佐)は式辞で「二十歳という若い時期に経験する苦労こそ飛躍の基盤となり、自身を成長させる絶好の機会が得られる。仲間を信じ、協力し、助け合い、切磋琢磨(せっさたくま)しながら、ともに育っていってもらいたい」とあいさつした。
来賓あいさつに続き、対象隊員が育ててくれた家族へメッセージを朗読。「自衛隊員として働くことができるのは、元気な体を授けてくれた両親のおかげ」「これから恩返しがしたい」など両親への感謝のほか、「国防に携わる一員としてこの国を守っていく」など自衛官としての決意を表明する隊員もいた。
先輩隊員を代表して、奄美警備隊本部中隊の伊藤優真3等陸曹(25)=名瀬出身=は「自分の行動に責任が取れる人間になってほしい。これからの自衛隊生活、失敗を恐れず共に頑張っていこう」と激励した。
奄美警備隊普通科中隊の末吉克己陸士長(20)=曽於郡大崎町出身=は「より良い隊員になれるよう日々精進していきたい。責任感があって、誰もが振り向く人間になるので期待してほしい」と答辞を述べた。
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