節田マンカイ
旧暦1月1日に当たる25日の夜、鹿児島県奄美市笠利町の節田集落(朝郁夫区長、311世帯504人)で旧正月の伝統行事「節田マンカイ」があった。向かい合って座った男女が唄を掛け合って手踊りを繰り返し、伝統の遊びで新年を祝った。
「マンカイ」は「招く」の意味がある。昭和初期ごろまでは笠利町内の各地で踊られていたが、現在は節田集落に唯一残る。かつては男女の出会いの場でもあったという。2008年に県の無形民俗文化財に指定された。
集落の生活館であり、踊り手は「塩道長浜」などの掛け合い唄で踊り、互いの手のひらを重ね合わせた。踊り後は節田婦人会による正月料理「アザンヤセ(アザミと豚骨の煮物)」の振る舞いもあった。朝区長(65)は「集落で保存会を組織して月2回のペースで練習している。伝統行事として次世代に継承していきたい」と語った。
『南海日日新聞』LINEニュース配信中
その他のニュースはLINEでチェック!