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大島高が来年度、制服改定=ジェンダーフリー対応、奄美の海などイメージ

鹿児島県奄美市名瀬の県立大島高校(貴島邦伸校長、生徒642人)は来年度から新たな制服を導入する。31日に同校であった中学生一日体験入学でお披露目があり、生徒会役員が新制服を着用し特徴などを紹介した。新制服は奄美の海や大島紬などの要素をイメージさせるデザインで、スラックスやスカート、詰め襟(学ラン)など5タイプから男女問わず自由に選択できる。制服改定は同校では初めて。

制服の改定は、ジェンダーフリー対応と同校の魅力度アップが目的。昨年7月に生徒会や職員、卒業生などで構成される制服検討委員会を設置し、今年2月には全校生徒へブレザー、詰め襟、リボン、ネクタイなどの制服のタイプの希望を取るアンケートを実施した。

新制服は①詰め襟②ブレザー・スラックス③ブレザー・スカート―を選択でき、ブレザーの場合、ネクタイかリボンを選べる。女子が詰め襟、男子がスカートを着用することも可能。きょうだいや親戚から譲り受けた現制服の着用も当面の間認められる。

新制服のブレザーの色はネイビーで、襟元に同系色のラインが入っているのが特徴。スラックスとスカートには大島紬の光沢をイメージし、光の加減で見え隠れするタータンチェックを入れた。ネクタイとリボンは奄美の海の青さを連想させる色。ボタンには校章と大島紬柄がデザインされている。生徒会役員が考案したアイデアも多く取り入れられている。

中学生一日体験入学に参加した金久中学校の生徒は「多種多様な制服でいいと思った。個人的には、学ランは首元が詰まっていて暑かったり動きにくかったりすると感じるのでブレザーが選べるのはうれしい」と話した。

体験入学でブレザー・スラックスにネクタイの制服を着用し中学生に紹介した大島高校3年生の座安理奈さん(18)は「スラックスは腰回りがフィットしてシルエットがいいし、冬は温かそう。新入生には新時代に合わせた制服で青春を謳歌(おうか)してもらいたい」とPR。

生徒会長で3年生の花田心優さん(17)は「新制服は自宅で洗濯できるところも機能性が優れていると思う。ジャンバースカートがなくなるのは寂しいが、新入生が新たな制服とともに大高の伝統を引き継いでいってくれたら」と話した。

貴島校長は「うれしかったのは、アンケートを取ったり、文化祭で制服ファッションショーをしたりするなど、生徒会が後輩たちの制服検討に懸命に取り組んでくれたこと。新制服を着た新入生が充実した青春の日々を送ることを願っている」とコメントした。

来年度から導入される県立大島高校の新制服を着用した同校生徒たち=7月31日、奄美市名瀬

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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