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ザトウクジラの出産確認 国内初、奄美大島の沖合

奄美群島を中心に海洋哺乳類の調査、研究などを行っている奄美クジラ・イルカ協会(興克樹会長)は2月18日、奄美大島沿岸でザトウクジラの出産を確認したと発表した。

南海日日新聞【写真】生まれたばかりの子クジラと一緒に泳ぐ母親のザトウクジラ=16日午後3時ごろ、奄美大島沖(興克樹さん撮影)

 

ホエールウオッチングのツアーを案内していたスタッフと、同行していた興会長が、出産中の母クジラと出産直後に親子で泳ぐ姿を撮影した。ザトウクジラの出産が記録されたのは、国内で初めて。興会長は「貴重なシーンに出合えた。生まれたての赤ちゃんが泳ぐ姿を間近で見て、生き物の力強さに感動した」と話した。

南海日日新聞【写真】下腹部に子クジラとみられる尾びれが見えるザトウクジラ=16日午前11時37分ごろ、奄美大島沖(高田里惟さん撮影)

 

クジラの出産が確認されたのは16日午前11時37分ごろ。奄美市笠利町明神崎の南東約2.7キロ沖で、マリンスポーツ奄美(奄美市名瀬)の才秀樹船長のツアー中、海面を泳ぎながら観察するホエールスイムを案内していた高田里惟さんが、浮上してきたクジラの動画を撮影。クジラの下腹部付近に、子クジラとみられる小さな尾びれが写っていた。

同日午後1時55分ごろには、南西方面へ約3.3キロ離れた地点で、親子で泳ぐクジラが見つかり、興会長が撮影した。母クジラの下腹部にはへその緒とみられるひも状のものと少量の出血がみられた。母クジラの尾びれの形状を識別したところ、午前中と同じ個体であることが分かった。発見してから約2時間20分の間に出産を終えたと見られる。

子クジラは体長3.5メートルほど。灰色がかった体は細長く、ほとんど傷がなかった。尾びれや胸びれなどは柔らかく、しなやかな様子だったという。

ザトウクジラは体長12~14メートル、体重30トン超にもなる大型のクジラ。餌場のロシア沿岸などから、冬季に繁殖や子育てのため、奄美や沖縄などの暖かい海に来遊する。興会長によると、海外では2020年にハワイで出産する様子が撮影されているが、国内では記録がなく、いつどこで出産しているのか分かっていなかった。

奄美沿岸では近年、クジラの確認が増えており、ホエールウオッチングが人気となっている。奄美クジラ・イルカ協会では加盟する16事業者がクジラに近づきすぎないことや、接近する船の数を制限するなど自主ルールを定めてツアーを行っている。

興会長は「ツアーを行う沿岸で日中に出産していることが分かった。クジラが繁殖できる環境を守るため、ルールの厳格化も検討したい」と話した。

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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