定住促進と地域活性化の起爆剤として鹿児島県奄美大島・大和村が制度化している新築住宅助成金の交付式が6月5日、同村役場村長室であった。村内に新しく住宅を建てた世帯に対し100万円を助成する。この日は国直集落と大棚集落にそれぞれ新しく住宅を建てた椰木明美さん(40)、川下恵理子さん(37)へ、伊集院幼村長が目録を手渡した。
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定住を促進し、地域の活性化につなげる目的。村単独事業で、2004年に1件当たり20万円で始まり、14年から100万円に増額した。これまでの助成件数は今回の2件を含め計32件。
椰木さんは夫の満志さん(41)が祖父の土地を相続したことをきっかけに、今年3月、奄美市名瀬から国直へ移住。「職場がある奄美市にも通いやすく、夫は庭で野菜や果物を育てるのを楽しんでいる」と話した。
村は21年度から助成の対象を拡大し、村職員も適用となった。職員第1号は大棚出身で3人の子の父親でもある村消防職員の川下誉さん(38)。目録を受け取った妻の恵理子さんは、「ずっと大棚に住み続けたいと思っていたので助成はありがたい。子どもたちは自分の部屋もでき、家の中を走り回って喜んでいる」と感謝した。
伊集院村長は交付式で「村に住んでいただけることは大変ありがたい。これからも安心して住み続けてもらえる村づくりに取り組んでいく」と語った。
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