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奄高生が観光客おもてなし 奄フルプロジェクト=島の歴史・文化紹介、郷土芸能も披露

鹿児島県奄美市名瀬の県立奄美高校(脇浩一校長)の5学科が共同で主催する観光ツアー「奄美の魅力フルコース堪能プロジェクト」(奄ふるプロジェクト)が12月1日から行われている。4日までの日程で、生徒らは2、3の両日、奄美市名瀬の同校やなぜまち商店街などで関連イベントを開催。関東や関西からの観光客25人をもてなした。

名瀬小学校の石段で「朝はあけたり」を歌う奄美高校の生徒とツアー参加者ら=12月3日、鹿児島県美市名瀬

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プロジェクトは、専門知識や技術を学ぶ生徒らの集大成として昨年から実施。ワールド航空サービス(東京都)とタイアップし、同社が企画する「奄美大島ふれあい旅」のツアー内容を生徒らがプロデュース。情報処理科と商業科の3年生が中心となり、各種催しの企画運営に携わった。

2日は奄美市名瀬の奄美山羊島ホテルレストランでツアー参加者らに「奄ふるスペシャルランチ」を提供し、家政科の生徒らが配膳を担当。郷土芸能部が島唄や八月踊りも披露した。食後は同校体育館に移動し、奄美の文化を伝えるワークショップを行った。

3日は奄美群島の日本復帰70周年を記念した催しを実施。復帰運動のシンボルとされる名瀬小学校校庭の石段を訪れ、生徒らがツアー参加者と「朝はあけたり」を斉唱した。生徒がガイドを務める街歩きツアーも行い、名瀬市街地の歴史を紹介しながら末広市場や聖心教会などを巡った。

同日はなぜまち商店街の末広本通りで、地元住民が参加できるマルシェやステージイベント、各学科のブースで生徒らが日ごろの成果を発表する奄美高校フェスタも同時開催。マルシェには地元企業が協力し約20店舗が並んだ。会場は親子連れなど多くの人でにぎわった。

埼玉県からツアーに参加した女性(65)は「高校生の努力や島の心意気を感じられて良かった。また来たい」と笑顔で話した。プロジェクト実行委員長の里俊煌さん(情報処理科3年)は「うまくいくか不安もあったが、お客さんとの交流で笑顔を見ることができうれしかった。プロジェクトを通して社会で必要なビジネスマナーなども学ぶことができた」と語った。

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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