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青いイシカワガエル発見 奄美大島の森=ガイドの男性が撮影

緑色の地に金茶の斑紋が浮かび「日本一美しい」と称されるアマミイシカワガエルの珍しい青色個体がこのほど鹿児島県の奄美大島で見つかり、自然ガイドの男性が撮影した。専門家は「沖縄本島ではまれに発見例があるが、奄美ではほとんど聞いたことがない。非常に珍しい」と驚いている。

奄美大島で見つかった青色のアマミイシカワガエル(渡邊直樹さん撮影)

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アマミイシカワガエルは森の中の渓流などに住み、体長10センチ前後まで成長する大型のカエル。生息環境の悪化による個体数減少が懸念され、環境省のレッドリストで絶滅危惧ⅠB類、県の天然記念物に指定されている。沖縄県のオキナワイシカワガエルと同種と思われていたが、2011年に別種とされた。

青いイシカワガエルは奄美大島の山中で10月14日夜、自然観察ツアーの案内中だった奄美大島エコツアーガイド連絡協議会認定ガイドの渡邊直樹さん(60)が見つけた。

カエルに詳しい奄美海洋生物研究会の木元侑菜調査研究員(32)によると、体の色を決める色素のうち、何らかの理由で黄色の色素だけが無くなった場合に青色になるという。見つかったカエルは体の大部分が青色で、一部に緑色の部分が残るまだら模様。体長は5センチほどだった。

発見者の渡邊さんは「沖縄には青いのもいると聞いていたが、奄美でもとうとう見つけたなという気持ち。奄美の自然の奥深さを改めて感じた」と語り、「貴重な生き物たちを車でひかないように、ゆっくり走行して観察してほしい」と呼び掛けた。

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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