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平城学芸員が奄美の生物多様性紹介 福岡の水族館=特別展に合わせ生き物講座

奄美・沖縄の世界自然遺産登録から7月26日で2周年。福岡市東区の水族館「マリンワールド海の中道」で25日、同館で開催中の特別展「南の宝箱 奄美大島展」(7月7日~9月24日)に合わせた生き物講座が開かれた。奄美市立奄美博物館の平城達哉学芸員(32)が講師を務め、海だけではない奄美群島の多様な生き物の魅力を伝えた。

奄美の森の魅力を語った平城達哉学芸員

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マリンワールドは1988年創業。2017年に「九州の海」をテーマにリニューアルオープンし、奄美の海の常設コーナーを整備した。奄美大島展は奄美・沖縄の世界自然遺産登録を受けて来場者へより詳しく奄美の魅力を伝えようと、奄美博物館と共催。海、川、森の生き物の生体展示やパネル、映像作品を通してユニークな自然と文化を紹介している。ㅤ

生き物や文化について幅広く紹介している特別展「奄美大島展」=7月25日、マリンワールド海の中道

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平城さんは講座で、「奄美といえば海のイメージがあるかもしれないが、実は森の中にもたくさんの生き物が暮らしている」と述べ、自ら撮り集めたさまざまな希少種や固有種を紹介。世界自然遺産に登録された奄美大島や徳之島の成り立ちや自然環境の特徴などとともに、クイズ形式で動物や昆虫などの生態を解説した。

世界で鹿児島県の奄美大島と徳之島にしか生息していないアマミノクロウサギについては、剥製も用いながら独特の体形や子育ての方法などを説明。来場者は鳥のような甲高い鳴き声や、子ウサギのいる育児用の巣穴を母ウサギが埋め戻すことなどに驚いていた。

講座には親子連れなど約40人が参加。講演後に平城さんに質問する児童の姿も見られた。福岡県内から家族で訪れた児童は「ケナガネズミの長いしっぽが、木の上で移動するために体を固定するためなのではないかと教えてもらって驚いた。奄美に行って実際に動いているところを見てみたい」と話していた。

マリンワールド海の中道の奄美大島展は9月24日まで。

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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