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「島むにしあしば~」開幕 沖永良部島で方言イベント=手遊び歌、絵本で楽しく

シマムニ(沖永良部島方言)継承に取り組む鹿児島県沖永良部島・和泊町の町民有志主催の方言イベント「島むにしあしば~」が7月23日、沖永良部島で始まった。初日は和泊町の和泊幼稚園で「よーしゃぬおーまむしとぅあしばー!(はらぺこあおむしと遊ぼう!)」があり、島内の親子9組、小学校教諭、研究者など約40人が参加。シマムニを使った手遊びや絵本読み聞かせで、シマムニを聞く、話す、歌う楽しさを味わった。

シマムニによる絵本「はらぺこあおむし」を楽しむ子どもたち=7月23日、和泊町

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手遊び歌「タマナヌ ナーカラ(キャベツの中から)」では、指人形を使って「アチャ(お父さん)」「アマ(お母さん)」など、シマムニでの家族の呼び方を練習。子どもたちも一緒に大きな声で歌った。

絵本の読み聞かせでは「はらぺこあおむし」をシマムニ話者がシマムニで読んだ後に共通語でも読み、シマムニが分からない人も聞いて学べるようにした。子どもたちは途中、「ティーチ、ターチ(一つ、二つ)」とシマムニで絵本にある果物を数えたり、せりふをまねたりし、共通語とは違う発音やリズムを楽しんでいた。

後半は沖永良部島にある素材で作った「えらぶ色クレヨン」による塗り絵やソテツの葉を使った遊びもあった。

普段から同幼稚園でシマムニに親しんでいるという園児は「塗り絵が楽しかった。シマムニを話すのは楽しい」と満足した様子。園児の母親は「島外出身だが、島のことに興味があり参加した。子どもがシマムニを使っているのを聞いてびっくり。もうすっかり島の子だと感じた」と笑顔で話した。

イベントは、幅広い世代にシマムニに興味を持ってもらい、楽しみながら学んでもらおうと初めての企画。この日はシマムニ継承に取り組む島民や研究者による情報交換会もあった。26日はシマムニを使いながらの「島の野菜で親子クッキング」を開催。28日はシマムニを交えながら沖永良部産黒糖焼酎や島唄を楽しむ「島むにだりゃみ」が行われた。

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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