喜界島サンゴ礁科学研究所(渡邊剛理事長)は10月7日、鹿児島県喜界町荒木集落沖のサンゴ礁海域でリーフチェックを行った。研究者やダイビング関係者ら20人が参加し、同集落沖の巨大ハマサンゴの周辺でサンゴ礁の状態を確認。今年の造礁サンゴの被度は43%だったと報告した。
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同研究所は2018(平成30)年からリーフチェックをスタートし、今年で5回目。今回は、第一リフォーム(本社東京都、佐藤崇浩代表取締役)の協賛を得て、初めて一般のレジャーダイバーも参加し、底質調査、魚類調査、底棲生物調査の3班で水深5メートル、10メートル地点を潜水調査した。
調査後には、同研究所の駒越太郎研究員が調査結果を報告。「喜界島には多くのサンゴや生き物が生息している。これまでの調査で、サンゴ被度は平均40%に落ち着いており、今後のデータ集積が重要」と述べ、鈴木倫太郎研究員は「白化もオニヒトデも確認できなかった。サンゴ被度はかなりいい状態だと言えると思う」と語った。
今回初めて調査に参加した喜界町中里の松原美香さん(50)は「サンゴが元気なら島も元気だと思うので、ずっと健全でいてほしいと思った。調査を通して、環境についても意識したし、島の魅力を感じることができた」と話した。
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