海はどっちかな―。1月15日午前1時ごろ、奄美大島・龍郷町の安木屋場(あんきゃば)漁港で地面をはい回るマダラウミヘビが目撃された。岸壁から20メートルほど離れた場所で迷子のようにキョロキョロ、ニョロニョロしていたが、しばらくすると海へ向かい、無事に姿を消した。
マダラウミヘビを撮影したのは奄美市名瀬の30代夫婦。幼い娘を寝かしつけるためにドライブ中、立ち寄った漁港で遭遇した。1・2メートルほどの長い体にウミヘビらしいしま模様と平たい尾。車道の方にばかり向かう様子が気になり、海へ戻るまで1時間近く見守った。
マダラウミヘビは主に南西諸島に生息。普段は海中や波打ち際の岩場にいるが、まれに陸地へ上がる。強い神経毒を持つため注意が必要だ。
思いがけないウミヘビとの遭遇に、妻は「夜釣り中に足元にいたらと思うとゾッとする」と驚きながらも「新年早々ヘビに遭って金運は良いかも」と、予想外の幸運にも期待している。
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