アマミノクロウサギなど希少な夜行性の生物を観察できる奄美市の市道で、10月末から車両の通行を制限するルールが導入されることになりました。
奄美市住用町の市道三太郎線は、国の特別天然記念物・アマミノクロウサギなど夜行性の生物を観察できる場所として知られています。
世界自然遺産の登録で観光客が増加し、動物の事故死=いわゆるロードキルが発生するおそれがあるため、国や県、奄美市などは車両の通行ルールについて協議してきました。
24日、開かれた会議では、車両で通行する場合には専用サイトで事前予約をすることや、1時間に通行できる車の台数を4台に制限し、時速10キロ以下で走行するなどのルールが承認されました。
(奄美群島国立公園管理事務所 阿部慎太郎所長)「利用者にも満足してもらいながら、極力野生生物への影響が少ない配慮というのはこれから先もしていかなければならない」
通行ルールは、2か月の周知期間を経て10月29日から運用されます。