自然

深紅の花、集落に彩り 諸鈍デイゴ並木、治療で徐々に回復

鹿児島県瀬戸内町(大島郡)が町文化財に指定している加計呂麻島諸鈍のデイゴ並木が深紅の花を咲かせている。害虫被害で近年樹勢が衰えていたが、防除対策や治療によって徐々に回復。梅雨の晴れ間が広がった20日は青空も見え、深紅の花が周囲を明るく彩っていた。

諸鈍のデイゴ並木は、最も古い木は樹齢300年余りといわれる。2008年にデイゴに寄生する外来種のデイゴヒメコバチの被害が確認され、85本あった木は約60本まで減った。町の依頼で専門業者が薬剤散布や土壌改良などの治療を施し、昨年からほぼ全ての木で開花が見られるようになった。

近隣住民によると、今年は例年より早い5月初旬に咲き始めた。毎年訪れているという島内の女性は、「去年に比べて花が少なかった。来年こそは新型コロナウイルスも収束し、たくさんの人と満開の花を楽しみたい」と話した。

南海日日新聞〔写真〕深紅の花を付けた諸鈍のデイゴ並木=20日、瀬戸内町加計呂麻島

南海日日新聞〔写真〕深紅の花

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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