奄美大島・大和村の海では、サンゴの産卵の時期を迎えています。
10日夜、大和村の国直海岸の沖合で、奄美海洋生物研究会の興克樹会長が撮影した映像です。午後10時ごろから産卵が始まり、およそ1時間半にわたって続いたということです。
7種類のミドリイシ属のサンゴが一斉に産卵し、ピーク時には卵で覆われ前が見えなくなるほどだったそうです。
(興克樹さん)「複数種が一斉に産卵して海中を漂っている状態。サンゴの力強さ、命をつなぐ営みに感動する」
奄美大島東側の海岸のサンゴは、1998年に大規模な白化現象により、壊滅的な打撃をうけました。しかし今は確実に回復してきているといいます。
(興さん)「国直のサンゴ礁は幼生の供給源としても重要だが、素晴らしい景観を観光資源として活用している。集落の人たちに見守られながら成長してきている」
奄美大島では、これから夏にかけて様々な種類のサンゴの産卵が続きます。