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互いの農繁期に人材シェア 沖永良部島・北海道交流イベント

農繁期が異なる鹿児島県の沖永良部島と北海道で人の流れをつくり、農業の人材不足解消を目指す産地間交流キックオフイベントが6日、沖永良部島の和泊町にある飲食店で開かれた。北海道の農業に関心がある地元農家や島外から農繁期だけ働きに来ている農業従事者、北海道の農家など約40人が参加。北海道の農業事情を学び、交流を深めた。

北海道の農業事情を学び、交流を深めた「沖永良部島×北海道交流キックオフイベント」=6日、和泊町

沖永良部島での安定した雇用創出を目指す「えらぶ島づくり事業協同組合」と、自称フリーランス農家として各地の農家手伝いや農業に関する記事執筆、イベント企画などを行っている北海道出身の小葉松真里さん(33)が主催。北海道からはキュウリ生産者の吉田隆雄さん(23)=深川市=が参加した。

初めに、小葉松さんが自身の働き方や北海道の農業の現状を講話。農繁期は4~10月で、冬場は雪があって農業ができず、「他地域の農業現場で働き、学んでみたい」「暖かい所で働きたい」と希望する人もいるとし、沖永良部島と交流することで「互いの農業を学び合い、農業経営の維持向上にもつながるのでは」と強調した。

続いて吉田さんが、自身が働く農園について説明。農繁期は家族や従業員に加え、全国から5~6人の住み込みアルバイトを雇ってキュウリの収穫、出荷作業を行っていること、趣味のスケートボードや音楽のイベント参加で楽しみながら働けることなどを紹介し、「沖永良部島の皆さんと交流したい。農業が好きで、共通の趣味を楽しみながら一緒に働けたら」と呼び掛けた。

沖永良部島の農繁期に合わせて来島し、同イベントに参加した大竹彩乃さん(39)=北海道帯広市=は「地元北海道の農家事情について、まさか南の島で勉強できるとは思わなかった。私も沖永良部島で働いた後、夏は北海道に帰って働こうと思っていたところで、このような交流はいいアイデアだと思う」と話した。

 

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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