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朝崎さん、島への思い歌う 未来へつなぐヒギャ唄の夕べ

未来につなぐヒギャ唄の夕べ

南海日日新聞〔写真〕シマ(古里)への思いを込め、島唄を歌う朝崎郁恵さん=25日、奄美市名瀬

南海日日新聞〔写真〕シマ(古里)への思いを込め、島唄を歌う朝崎郁恵さん=25日、奄美市名瀬

「未来へつなぐヒギャ唄の夕べ―朝崎郁恵 島への思(ウム)い」(奄美市、同市教育委員会主催)は25日、鹿児島県奄美市名瀬の奄美文化センターであった。瀬戸内町出身の唄者朝崎郁恵さんを中心に、奄美を代表する若手唄者、歌手らが多数出演。800人余りの来場者に島唄や八月踊り、奄美新民謡などさまざまな形の「奄美の文化」の魅力を伝えた。

オープニングは朝崎さんが登場。ヒギャ唄で最高の祝い唄とされる「朝顔」から始まり、「長朝花」「ほこらしゃ」「くるだんど」など6曲を歌い、旧正月であるこの日を祝った。

1部では前山真吾さん、徳原大和さん、里歩寿さん、里朋樹さん、川畑さおりさん、中村瑞希さんら若手唄者が出演。即興で唄を歌い合う「唄あしび」では、来場者も手拍子やハト(指笛)などで参加し、会場一体となって楽しんだ。

2部は久永美智子さん、中島章さん、泉清次さんらが奄美新民謡、奄美歌謡を紹介したほか、タナカアツシさんが奄美群島の悲哀をユーモアに歌い上げる「大島エレジー」で会場を沸かせた。

3部では再び朝崎さんが登場。「若い子たちに島唄に興味を持ってほしい」とギターやジャンベと合わせて島唄を歌い、三味線だけではない島唄の楽しみ方を紹介した。

曲間に朝崎さんは「奄美の唄がなくなると奄美の歴史は語れない。島唄を『奄美の宝物』として若い子たちに受け継いでほしい」とメッセージ。若手唄者らが応じ、「これからも島唄を歌い続ける」「唄をつないでいきたい」と決意を語る場面もあった。

大熊町内会(同市)が八月踊りで会場を盛り上げ、最後は六調で締めくくった。


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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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■Instagram:https://www.instagram.com/amami_news/

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