14日は五穀豊穣や家内安全を願う「ナリムチ」。色とりどりの餅をブブ木(リュウキュウエノキ)に飾り付け、仏前や床の間、墓前などに置く。15日の小正月を前に鹿児島県奄美大島北部や徳之島などで見られる新春の風物詩。新型コロナウイルスの感染が急拡大している奄美市では、一日も早い感染収束を願いナリムチを買い求める人の姿が見られた。
奄美市名瀬の中原商店では、特設売り場に白や赤、黄、緑の餅を飾り付けたナリムチがずらりと並び、色鮮やかな餅の花が咲いていた。来店客らは「新型コロナに負けないようにナリムチを飾って家の中を明るくしたい」「商売が繁盛するように店に飾る」などと話し、次々と買い求めていた。
店主の中原一成さん(69)は「今年はコロナの影響で冬休みが延びたこともあり、家で親子でナリムチを作ろうとブブ木と餅を別々に買う人がいつもより多い」と話していた。
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