秋の九州高校野球・鹿児島県大会は13日、決勝が行われました。大島高校が延長戦の末、鹿児島城西を破り、奄美勢として初めて県大会で優勝しました。
22年ぶりの秋の優勝を目指す鹿児島城西と、初優勝を目指す大島の決勝。1回表、鹿児島城西がタイムリーヒットで先制すると、3回にも1点を追加しリードを広げます。
対する大島は3回裏、直江が3塁打でチャンスを作ると3番武田が1点を返します。しかしその後、城西が追加点を重ね4対1に。
なんとか追いつきたい大島は7回裏、打席にはピッチャー大野のタイムリーで、2人のランナーが帰って4対4。その後、城西の津波と大島の大野が、一歩も譲らない好投で試合は延長へ。
大会規定により、13回からはノーアウト2塁1塁から始める「タイブレーク方式」です。そして13回ウラ、打席には大島の4番キャッチャー西田。セカンドランナーはここまで1人で204球を投げたピッチャー大野でした。
(大島・西田心太朗選手)「絶対に稼頭央(大野)を返したいう気持ちがあって意地だけで持っていった」
ランナーの大野が判断よく生還し、5対4でサヨナラ勝ち。大島が奄美勢として初めて、県大会での優勝を果たしました。
(大島・西田心太朗選手)「厳しい試合が続いてきつかったが、島の人たちの支えがあって優勝できたと伝えたい」
(大島・大野稼頭央選手)「優勝してから島に帰りたいとチーム全体で思っていて、しっかり勝ち切れてよかった」
2校は来月、鹿児島で開かれる九州大会に出場し、来年春のセンバツを目指します。