鹿児島県奄美大島の大和村で、国の特別天然記念物アマミノクロウサギの交通事故死を防ぐネットの設置作業が行われました。
大和村の村道マテリヤ線では、去年3件、今年は1件、アマミノクロウサギが車にひかれて死亡する=ロードキルが発生しています。
このほど、大和村と建設業者の団体がアマミノクロウサギが道路に飛び出さないよう、道路の沿道およそ500メートルにわたり高さ90センチのネットを設置しました。
(大和建友会・福本剛敏会長)「クロウサギなどは、広い場所に出てきて、食事をするみたいですけど、命を守るために協力したいと思う」
奄美大島全体では去年、過去最多となる50件のロードキルが発生しており、IUCN=国際自然保護連合からも改善すべき課題として指摘されています。
(環境省奄美群島国立公園管理事務所 阿部愼太郎所長)「ウサギが道に出てこない方策を考えることも一つだし、島にすんでいる人とか、レンタカーで島を訪れる人とかが、ウサギの事故が起きるということを認識して、ゆっくり走ってもらう」
環境省では、11月15日までの2か月間、住民への啓発活動などアマミノクロウサギの交通事故防止キャンペーンを実施しています。