鹿児島県奄美市笠利町の赤木名中学校(森真里子校長)で5日、「本場奄美大島紬着付け体験授業」があった。1年生30人が受講。大島紬の特色を学び、着付け体験を通して地元の伝統工芸品に理解を深めた。
授業は本場奄美大島紬産地再生協議会(牧雅彦会長)が学校の依頼を受けて実施され、講師は本場奄美大島紬協同組合青年部会(南晋吾会長)の7人が担当した。
生徒たちは男女別に分かれて受講。南会長らが大島紬について▽糸から大きな反物ができるまで多くの工程がある▽1300年ほど前から続く歴史があり、1点1点が人の手で作られている―ことなどを映像や製品を見せて説明。生徒たちは講師の手ほどきを受けながら着付けに挑戦。悪戦苦闘しながらも紬に袖を通し、着心地を体感した。
生徒たちは「紬を着たのは初めて。肌触りがよかった。名前は聞いたことがあったけど、多くの方が製作に携わっていることに感動した。成人式でも着てみたい」「約1300年という長い歴史があったことなどを知ることができた。時間があれば、いつか自分の手で織った紬を着てみたい」などと話した。
南会長は「体験授業を通じて地元の伝統工芸品を知ってもらい、少しでも成人式などで大島紬を着てくれる人が増えてくれたら」と話した。
同協議会は来月から来年1月にかけて奄美市内の3校で授業を行う予定。
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