奄美海洋生物研究会(興克樹会長)主催のウミガメミーティングが6月25日、鹿児島県奄美市名瀬の奄美海洋展示館であった。親子連れなど25人が参加。興会長が奄美大島で主に見られるアカウミガメ、アオウミガメの生態や、上陸、産卵状況などを説明。近くの大浜海岸で産卵跡や浜の生き物の観察を楽しんだ。
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ミーティングはウミガメの産卵環境の保全を目的に開催。今年は6月16日に開いた龍郷町安木屋場(あんきゃば)海岸に続き2回目。
興会長が奄美大島の上陸、産卵状況の推移を報告。今年の状況について各地の調査員から報告があった。大浜海岸では5月8日にアカウミガメの上陸、産卵が初めて確認され、これまでにアカウミガメは上陸8回、産卵6回、アオウミガメは上陸、産卵ともに1回のみと、昨年同時期よりも少ない傾向がみられる。
ウミガメは音や光に敏感なため、影響の少ない赤色フィルムをかぶせたライトを使うことや、見つけた場合は静かに見守ることなど、観察時の注意点について説明を受けて、参加者らは砂浜を散策して繁殖期を迎えた国の天然記念物オカヤドカリなどを観察した。
親子で初めて参加した奄美市の児童は「海で泳いでいるウミガメを見たことがある。産卵するところを見てみたい」と笑顔。児童の母親は「種類によって足跡に違いがあることを知った。アオウミガメの足跡は魚の骨みたいできれいですね」と話した。
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