鹿児島県奄美大島の龍郷町で7人目となる地域おこし協力隊の辞令交付式が4日、役場町長室であり、東洋大学大学院を今春卒業した竹内ひとみさん(24)=埼玉県出身=が着任した。大学時代から奄美大島に通い、地域住民らと交流してきた竹内さんは「移住者に集落暮らしの慣行などを知ってもらう『集落の教科書づくり』などに挑戦したい」と意気込む。
竹内さんは東洋大学に2017年入学し、今年3月に同大学院修士課程を修了。修士論文では、奄美大島へ移住するサーファーが多い経緯を研究した。昨年、現地調査の一環で来島した際は、同町円で約3カ月間生活し、集落暮らしを通じて地元住民と交流した。
辞令交付に当たり、竹田泰典町長は前任・現任の地域おこし協力隊員が役場にいることも踏まえ「頼れることは周囲に頼り、住民の信頼を得られるよう頑張って」とエールを送った。
「特に若い移住者は人間関係づくりに苦労すると聞く。若い世代を巻き込んだ活動を展開したい」と竹内さん。プライベートではウクレレ演奏が趣味ということもあり「三味線も覚えたい」と笑顔で語った。
着任は4月1日付で任期は原則最長3年間。企画観光課で空き家対策や移住・定住支援の業務を担当し、地域の実情をより深く学びながら取り組みを模索する。
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