鹿児島県・奄美大島の奄美市名瀬にある山羊島ホテル(有村修一代表取締役社長)で3月31日、入り口のヤギのモニュメントに取り付けられていたマスクを外す”除マスク式”が開かれた。開業10周年を記念した神事もあり、従業員や役員ら20人が参加。施設の安全と今後の発展を祈願した。
入り口の岩場に立つヤギのモニュメントは全長1メートル、高さ90センチ。マスクは従業員の制服と同じ柄の布で作ったもので、新型コロナウイルス感染予防の啓発を目的に2020年4月に取り付けられた。
同ホテルは13年7月にオープンし、今年で開業10周年。新型コロナ下では休館を余儀なくされた時期もあったが、昨年6月ごろからは徐々に利用客が回復し、現在は全45部屋の約8割が稼働しているという。
除マスク式は、3月13日からのマスク着用ルールの緩和を受けて実施。高千穂神社の松田裕輔神主が安全祈願を行い、役員らが玉串をささげた。ヤギの口からマスクを外した有村社長は「マスクと一緒に3年間のつらい思いからも解放された。無事に10周年を迎えられたので、これからも多くの人たちが奄美や山羊島ホテルを訪れて楽しんでもらいたい」と期待した。
同ホテルでは3月26日、敷地内で飼育しているヤギの「メロ」がオスとメスの双子の赤ちゃんを出産。偶然にも除マスク式とタイミングが重なり、お祝いムードに包まれている。赤ちゃんの名前は同ホテルのホームページで公募している。
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