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西田美咲(奄美市笠利町出身)がMGC切符 女子マラソン「新たな目標に挑む」

鹿児島県奄美市笠利町出身で陸上女子長距離の西田美咲選手(31)=エディオン=は2月26日、大阪マラソン2023を2時間25分51秒で走り5位(日本人2位)となり、五輪マラソン日本代表選考競技会(マラソングランドチャンピオンシップ=MGC)の出場権を獲得した。西田選手は「MGCを思い出のレースにしたくない。トップ選手と戦えるくらいの目標を立てて、オリンピックを目指すつもりで挑みたい」と力強く語った。

MGC出場権を獲得した奄美市笠利町出身の西田美咲選手=10日、南海日日新聞社

西田選手は1991年8月7日生まれ、笠利町和野出身。節田小、赤木名中とバレーボールに打ち込んだ。神村学園(いちき串木野市)に進学してから、本格的に陸上を始めた。鹿屋体育大を卒業後、2014年からエディオン所属。身長145センチ。

3回目のマラソン挑戦となった大阪マラソンは「2時間25分台、MGC出場」を目標に掲げて挑み、達成した。西田選手は「25分前半のつもりだったので、ゴール付近でタイムを見て焦った。ぎりぎり達成できてほっとしたのと、MGCを取れたうれしさがあった」と振り返った。

2024年のパリ五輪出場権が懸かるMGCは10月15日、東京都で開催予定。西田選手は「30歳を超え、いつまで走り続けられるか分からない。少ないチャンス、最後かもしれないから、それくらいの覚悟を持って挑みたい」と意気込んだ。

島を離れて15年。きつくてやめたくなる時もあったが、「やっぱり応援してくれる人たちがいるから。自分だけの陸上人生じゃないなと年を重ねるごとに強く思う」と語った。

今シーズンの前半はトラックの5000メートルと1万メートルでも自己ベスト更新を狙う。

西田選手は「いつも遠くから温かい応援に感謝している。島の野球の話題など、たくさん元気をもらっているので、私の活躍を見て、自分にもできるんだ、と人に自信を持ってもらえるような選手になりたい」と笑顔。「興味があることにはどんどん挑戦して、新しい自分を見つけてほしい」とメッセージも送った。

20年には陸上男子長距離の市田孝選手(30)=旭化成=と結婚。「4月からは市田美咲として競技を続けていく。これからも応援をお願いします」と報告した。

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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