ティダの輪市
第19回奄美ティダの環市が19日、鹿児島県奄美市名瀬のティダ館前であり、新鮮野菜や総菜などが販売された。旬のアッタドコネ(有良ダイコン)目当てに多くの人が訪れ、130本用意した商品は開始10分で売り切れる盛況ぶりだった。
NPO法人奄美ティダの環(平田暉子代表)主催。今回はアッタドコネをメインに売り出した。
名瀬有良集落に伝わる伝統野菜アッタドコネは独特の香りや食感があり、煮崩れしにくいなどの特徴がある。ほとんど市場に流通しておらず、一般市民が入手できる機会はごく一部に限られる。
今年は葉付き1本300~600円で用意。購入は1人2本に制限した。売り場はオープン前から人々でにぎわい、午前10時の開始直後から飛ぶように売れ、ティダの環会員らが慌ただしく対応していた。
毎年訪れるという奄美市名瀬の女性(86)は「丸ごと使えて捨てるところがない。切り干し大根を作ろうと思って買いに来た。身がしまってシャキシャキしておいしいの」と笑顔。平田代表は「今後もできるだけ継続して市民にアッタドコネをPRしていきたい」と話した。
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