「第16回舟こぎフェスティバル」(奄美舟こぎ協会主催)が5月12日、鹿児島県奄美市名瀬の小湊漁港であった。奄美大島の小中高生から大人まで過去最多の計80チームが出場。観客含め約1500人(主催者発表)が会場を訪れ、熱戦を繰り広げる選手たちに声援を送った。
奄美の伝統文化である舟こぎの普及・継承と青少年育成を目的として2009年に始まったイベント。部活動遠征費の補助も目的の一つで、小中高生の入賞チームには賞金も用意した。
レースは小学生、中学生、高校生、女子、一般の5部門で実施。往復140メートルの特設コースを迷走し観客席付近まで来るチームから、そろったかいさばきで力強く水をつかまえるチームまで見られ、会場は大いに盛り上がった。
同市名瀬の朝日中学校サッカー部保護者チームで出場した土岐みどりさん(46)は「(中学生部門の)娘と一緒に3年連続で出場。最後の年だが、いい思い出になった」と話した。
同協会の叶幸治会長(43)は「過去最多の80チームが出場し盛り上がった。子どもたちが楽しんでいる様子を見て、改めて文化継承が大事だと感じた。毎年盛り上がる大会にしていきたい」と語った。
『南海日日新聞』LINEニュース配信中
その他のニュースはLINEでチェック!