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島への思い、ラップに 沖永良部・知名町=「エラブワランキャ」、子どもたちの表現力向上へ

子どもたちの表現力の向上を目的とした鹿児島県知名町のプロジェクト「エラブワランキャ」の今年度最後のイベントが3日、同町のおきえらぶ文化ホールあしびの郷・ちなであった。日置市在住のラッパー泰尊さん(36)が島での出合いを通じて制作した「エラブワランキャ」「南国エレジー」などのラップを披露。未就学児から高齢者まで約100人の観客に島への思いを伝えた。

同プロジェクトは、子どもたち(ワランキャ)に、人に何か伝える力を養ってもらうことを目的とした同町の事業。ふるさとまちづくり基金を活用して実施した。

プロジェクトでは泰尊さん、鹿屋市在住の映像作家脇村映像さん(42)、鹿児島市在住の記録家山下冗談さん(42)の3人が昨年9月から同町内で、ラップを通じた自己表現などのワークショップを複数回開催。その過程でラップや写真、映像なども製作した。

この日は、地元の子どもたちのフラダンス、県立沖永良部高校エイサー部の演舞に続き、泰尊さんがラップを披露。島内の暮らし、風景などを収めた脇村さんのショートフィルム、山下さんの写真展示もあった。

子どもたちに向けて泰尊さんは「違和感や直感を信じて生きていきましょう」、脇村さんは「そのままのキラキラでいてください」、山下さんは「やりたいことを一生懸命やろうぜ」とメッセージ。

来場した知名町の柴田岬希さん(32)は「娘がラップをしたと楽しそうに話していた。泰尊さんの家族を大切に、島を大切にという思いが伝わってきた」と話した。

3人と親交があり、プロジェクトを企画した同町子育て支援課の久保朋寛さん(37)は「子どもたちに知名町に生まれたことを誇りに思い、自分らしくたくましく笑って成長してほしい」と話した。

同町では、制作された2曲をエイサーの楽曲や、空港などで無料で使ってもらうことなどを考えているという。

約100人の感覚を前に島や家族への思いをラップで伝えた泰尊さん=3日、知名町

南海日日新聞

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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