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黒糖焼酎の魅力体感 奄美大島=モニターツアー、島の文化や風土学ぶ

国内外の酒類販売や観光の関係者を対象に、黒糖焼酎と地域の魅力をPRするモニターツアー「焼酎トレイルin奄美大島・龍郷町」が2月4日、鹿児島県龍郷町の酒造会社などであった。原料のサトウキビ収穫体験や蔵見学で製造工程を学び、自分だけの「ブレンド焼酎」作りに挑戦。地域の祭りにも参加し、地元農家や杜氏(とうじ)、住民との交流を通じて黒糖焼酎が生まれた島の文化や風土を体感した。

自作した「ブレンド焼酎」を試飲し合う参加者ら=2月4日、龍郷町

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県酒造組合が2022年度から実施している「焼酎トレイル事業」の一環で「しーま」が委託を受け運営。参加者はフランスで開催されている日本酒コンクール「Kura Master(クラマスター)」の運営委員長を務める宮川圭一郎さんなど国内外で活躍する11人で、島内からも参加があった。

トレイルは同町でのサトウキビ収穫体験からスタート。奄美市笠利町の「奄美きょら海工房」で収穫したサトウキビを自ら絞り、黒糖製造を見学。龍郷町浦の奄美大島酒造では焼酎の製造工程を学び、大勝の町田酒造、山田酒造も訪問。杜氏の焼酎にかける思いに耳を傾けた。各蔵では焼酎3銘柄をかけ合わせ、オリジナル焼酎を作るブレンド体験も。最後は「大勝さくらまつり」に加わり、地元住民との交流も満喫した。

香港国籍で、香港と日本の文化交流事業に携わるウィンサム・オウさん(47)は「地域交流が素晴らしかった。島文化は深く、本州よりもユニークな部分が香港の人たちに受け入れられると感じた」と話した。

宮川さんは「酒のブレンドは蔵としては受け入れにくいと思うが、それを乗り越えてでもやっていこうという気持ちを称賛したい。焼酎の時代は必ず来る」と期待し、奄美市名瀬の前川健悟さんは「飲み慣れた焼酎も、ブレンドを念頭に組み立てを考えながら飲むと特徴が明確に感じられた」と笑顔で話した。

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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