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初めてまとう、大島紬 奄美市名瀬大熊=陸自と米軍、地域住民が交流

陸上自衛隊奄美警備隊(奄美駐屯地)は9月23日、日米共同訓練「オリエント・シールド23」のために鹿児島県の奄美大島で訓練を行っていた第6即応機動連隊(北海道・美幌駐屯地)の隊員、米陸軍の兵士らと地域住民との交流会を行った。奄美市名瀬の大熊漁港周辺で共同奉仕清掃を実施した後、大熊町公民館で交流会を実施。食事や島唄、六調で盛り上がり、隊員らは大島紬の着付けも体験。奄美の伝統文化に触れながら交流を楽しんだ。

陸自隊員や米陸軍兵士に着付けを行う地域住民ら=9月23日、奄美市名瀬大熊町

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大熊町公民館で行われた着付け体験には米陸軍の「第一マルチドメインタスクフォース(MDTF)」に所属する男女4人と陸自第6即応機動連隊の女性隊員3人が参加。町内会の女性らが日本語と英語を交えながら着付けを行い、大島紬をまとった女性たちが姿を見せると、会場では拍手と歓声が上がった。

MDTFのイザベル・オールズさんは「着物の着付けは初めて。(大島紬は)美しく、びっくりするくらい涼しい。奄美は暑かったけれど毎日美しい景色が見られた」と話し、第6即応機動連隊の阿部菜奈美さん、杉浦結香さん、河田美輝さんらも「とても涼しくて苦しさもない。いい経験になった」と笑顔。共にステージに上がり、三味線やチヂン(太鼓)を手に記念撮影を楽しんだ。

第6即応機動連隊長兼美幌駐屯地司令の河村友則1等陸佐は「地域の方たちに温かく迎えてもらえたことに、ただただ感謝している」と話し、奄美警備隊長兼奄美駐屯地司令の長谷川健1等陸佐は「六調はみんながひとつになる最高の手段。初めての着付けも楽しんでもらえ、うれしく思う」と話した。

大熊町内会の畑秀義会長は「米軍の兵士たちとこのように身近に話すのは初めてだが、いい機会となった。みんなが喜んでくれてよかった」と話した。

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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