環境省奄美群島国立公園管理事務所奄美野生生物保護センターと同徳之島管理官事務所は9月1日から12月31日まで、アマミノクロウサギ交通事故防止キャンペーンを展開している。鹿児島県奄美市笠利町の奄美空港では9月4日、事故防止を呼び掛ける特別展示が始まり、島に降り立つ観光客らに注意喚起した。
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アマミノクロウサギの活動が活発になる秋に、生息地の奄美大島と徳之島で例年実施しているキャンペーンの一環。近年の事故件数急増を受け、今年は期間を例年から2カ月間長い4カ月間とした。キャッチコピーは「奄美・徳之島の夜はスロードライブ」。
展示は▽アマミノクロウサギの生態▽事故発生状況▽事故を防ぐには?―などをポスターや写真で示し、注意喚起する内容。同センター自然保護官補佐の白石大晴さん(21)は「クロウサギだけではなく、ケナガネズミなどほかの野生動物も事故で死んでいる。国道など意外な場所での事故も多く、夜の運転は速度を落として」と注意を呼び掛けた。
環境省によると、今年1月から7月末までのアマミノクロウサギの交通事故発生件数は奄美大島85件、徳之島18件ですべて死亡。林道以外に県道や国道などでも事故が多発しており、ゆとりのある運転をするよう呼び掛けている。
奄美空港での特別展示は9月28日まで。期間中、奄美市住用町の奄美大島世界遺産センターで特別イベント(9月16日)を実施するほか、自治体広報誌、ラジオ、防災無線などで啓発活動を展開する。
アマミノクロウサギなどの野生動物がけがをしていたり、死んでいるのを発見したら昼夜問わず電話0997(55)8620奄美野生生物保護センターか、電話0997(85)2919徳之島管理官事務所へ。
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