自然

「キバナノセッコク」県希少野生動植物に

鹿児島県は5日、奄美大島などに分布する「キバナノセッコク」など植物2種を新たに、県の希少野生動植物に追加指定したと発表した。今回の指定で県指定希少野生動植物は計52種(動物16種、植物36種)となった。

南海日日新聞〔写真〕キバナノセッコク(片野田逸朗氏提供)

 

自然保護課によると、キバナノセッコクは常緑樹林内の樹幹や岩上に着生するランの一種。花期は7~11月で、花の大きさは直径3センチほど。淡い黄緑色をしている。四国や九州に広く分布するが、県内の生息地は限られており、園芸用など過度の採取によって絶滅の恐れがある。環境省のレッドリストで絶滅危惧IB類に分類されているほか、奄美大島5市町村は希少種条例で保護している。

指定されたもう1種はイノモトソウ科のヒメウラジロ。県内では霧島市や長島、種子島などに分布している。

南海日日新聞〔写真〕ヒメウラジロ(県提供)

 

県の指定希少野生動植物を捕獲・採取などする際は、保護に関する条例に基づき知事の許可が必要。違反した場合、1年以下の懲役または50万円以下の罰金に処される可能性がある。

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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