自然

観光資源の活用法探る 徳之島=観光財団が自然遺産視察、闘牛に可能性

東京都と公益財団法人東京観光財団が主催する旅行会社対象の現地交流会、商談会が11~15日にかけてあった。旅行会社や国内の世界自然遺産5カ所の観光関係者ら約40人が参加。自然遺産の沖縄島北部と鹿児島県の徳之島で現地視察を行い、それぞれの観光資源としての価値や可能性、今後の課題などを探った。

自然遺産のある北海道、青森、秋田、東京、鹿児島、沖縄の連携強化とそれぞれの魅力を生かした観光振興を目的とした取り組み。2019年に始まり今回で5回目。一行は13日に徳之島入りし、遺産エリアのウオーキングツアーやナイトツアーなどを体験した。

15日は徳之島町文化会館で意見交換や商談会があり、当初の予定時間を超える盛り上がりだった。同財団多摩島しょ事業支援担当課の栁沼光伸課長(55)は「経験豊富な参加者にとっても徳之島は新鮮だったようでとても良い反応があった」と手応えを示した。

徳之島の今後の課題については「旅行者の満足度に直結するガイドの質やスキルの向上を実現するためにもガイドがなりわいとして成り立つ環境が必要」と話し、「闘牛に大きな可能性を感じた。勢子(せこ)をやっていた中学生が『闘牛を伝統文化として多くの人に紹介したい』と話していたことに強く感銘を受けた」と振り返った。

子ども向けの自然体験などを手掛ける「ノッツ」(東京都狛江市)でプロデューサーを務める小澤潤平さん(38)は「徳之島の魅力を伝える人材が豊富なことに関係者の努力を感じた。子どもたちがワクワクしながら冒険ができる旅行商材を開発したい」と意気込みを語った。
商談会に参加した徳之島観光連盟の林美樹事務局長(43)は「参加者に徳之島の良さを感じてもらえたのもうれしいが、世界自然遺産地域に関わる者同士で共感できたことが大きな収穫になった」と笑顔を見せ、「連盟としては、単なる観光資源の詰め合わせではなく、トータルで徳之島らしさを味わえるストーリーのある観光を目指したい」と展望を述べた。

エコツアーガイドの案内でウオーキングツアーを体験する参加者=14日、徳之島中部の剥岳林道

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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