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多様な文化の発信拠点へ 奄美パーク=開園20周年記念式典

県奄美パークの開園20周年記念式典が30日、鹿児島県県奄美市笠利町の同パークであった。各界の代表者が出席し、奄美の多様な文化の発信拠点の節目の年を祝った。作家で博物学者の荒俣宏氏を招いた記念講演会などがあり、会場には多数の来場者が詰め掛けた。

南海日日新聞【写真】各界の代表者らが節目を祝った開園20周年記念式典=30日、奄美市笠利町

奄美パークは昨年9月に20周年を迎えたが、新型コロナの影響で記念イベントは1年越しの開催となった。宮崎緑園長は「奄美の宝である自然文化は今や世界の宝と認められている。各島々、地域ごとに違う多様な文化を発信する拠点としてこれからもパークを発展させていきたい」とあいさつ。鹿児島県の塩田康一知事、奄美群島広域事務組合管理者の安田壮平奄美市長らが続いた。

式典には行政、文化、観光など各界から来賓70人が出席した。オープニングイベントでは、2001年の同パーク開園式典にも参加した節田小学校児童による「アマンディー太鼓」が元気いっぱいの音色を響かせた。喜界町出身の川畑さおりさんの島唄に合わせ、会場の一般参加者と来賓客が一緒になって踊りだす場面もあった。

記念講演のテーマは「うたの本源を求めて~『しまうた』の霊威(れいい)」。荒俣氏は奄美群島の日本復帰後、日本中で奄美の音楽が注目されたとして、「歌や踊りは古来から神との対話の手段であり、日本書紀や古事記にも描かれている。群衆が歌い踊る奄美の音楽に、明治、大正の西洋化の流れで失われた日本の根本の部分を感じたのではないか」などと語った。

奄美パークは奄美の自然や歴史、文化を紹介し、交流の場となる「奄美の郷」と、奄美を描いた日本画家・田中一村の作品を収めた「田中一村記念美術館」の2施設を中心に構成される。開園から22年10月29日までの入館者数の累計は約267万人。

 

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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