10日は「山の日」。深い緑に包まれた鹿児島県奄美大島の山では、夏を彩る花がひっそりと咲き、涼しげに風に揺れている。
「夏エビネ」とも呼ばれるツルラン。白いかれんな花が鈴なりに咲き、鶴が乱舞しているよう。九州南部以南に分布。園芸採取や森林伐採などで減少し、環境省のレッドリストで絶滅危惧2類。奄美の方言で「シラカネ」「チチクワシャ」など。
奄美大島固有のアマミイワウチワは、イワウメ科の多年草。岩場や崖に自生し、うつむき気味に咲く小さな白い花が愛らしい。和名は葉がうちわの形に似ていることに由来する。環境省のレッドリストで絶滅危惧1A類。
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