日本一の産地から、食べごろ、おいしい食べ方、切り方など教えます♪
皆さんはパッションフルーツをご存じでしょうか?奄美大島では、初夏の味覚として知られているフルーツです。
奄美大島では、他の地域よりもいち早く梅雨が始まるため、5月前半に梅雨入りし、6月下旬に梅雨明けとなりますが、この梅雨明け前後から7月中旬までがパッションフルーツの収穫最盛期となります。
『トケイソウ』、『リリコイ』…様々な名で親しまれているトロピカルなフルーツ
パッションフルーツは、ブラジル南部およびパラグアイが原産地のトロピカルフルーツ。和名をトケイソウ(時計草)と言います。時計の文字盤を思わせるきれいな花が咲くので、この名前が付きました。ハワイでは lilikoʻi (リリコイ)とも呼ばれています。
ちなみに「パッション」は「情熱」ではなく、「受難」の意味。花の形から十字架にはりつけになったキリストをイメージしているそうです。
鹿児島県のパッションフルーツは日本一の生産量を誇り、その多くが奄美群島で栽培されています。この時期になると奄美島内のスーパーや物産館、青果店などでよく見かけます。
ルビー色のころんとした手のひらサイズの大きさで、硬い皮の内側にゼリー状の果肉と種が詰まっています。熱帯地域のトロピカルフルーツにありがちな、ねっとりした甘さではなく、ふわっと立ち上る甘酸っぱいトロピカルな香りとさわやかな酸味が楽しめる南国のフルーツです。
意外と知らない!パッションフルーツの食べごろ
パッションフルーツは基本、木成りで完熟したものが出荷されるので、そのまますぐに食べることができますが、酸味が強い味わいとなります。
酸味が苦手な方は、直射日光の当たらないところで常温にてしばらくおいておくと、つるんとした表皮に次第にしわが寄ってきて、ぼこぼことした状態になってきます。これを「追熟」といいます。このしわしわになったころが本当の食べごろで、酸味が抜けて甘みを強く感じられるようになります。
基本の食べ方ですが、硬い果皮を半分にカットし、スプーンで種ごとすくって食べます。このとき、種をポリポリと噛むのか、つるんと飲み込むのか。種の味わい方は島人の間でも派閥が分かれるところなんです。
美味しい切り方や食べ方
パッションフルーツを初めて見る方は、その独特の形状に「どう切ったらいいの?」と戸惑いがちです。切り方は人によって様々ですが、代表的な切り方は以下の3つです。
- 横向きにして半分にカットする(画像上:2人で分けるときに便利)
- 横向きにして3/4の位置でカットする(画像左:ひとりでたっぷり食べたいときにおすすめ)
- 縦に3等分にカットする(画像左:スプーンを使わずに食べられます)
そのまま食べても美味しいパッションフルーツですが、そのさわやかな酸味を生かして、以下のようにアレンジして楽しむのもおすすめです。
- ヨーグルトやアイスクリームと一緒に
そのまま食べると種が気になる方にもおすすめの美味しい食べ方です。白と黄色のコントラストが目にも鮮やかです。 - 焼酎と炭酸でパッションサワーに
焼酎と炭酸を入れたグラスにパッションフルーツを入れて混ぜれば、トロピカルなサワーに!カットしたパッションフルーツをグラス代わりに使うのもおすすめです。 - 炭酸や牛乳と合わせてパッションドリンクに
炭酸や牛乳を入れたグラスにパッションフルーツを入れて混ぜるだけ。お子様でも楽しめるトロピカルドリンクです。 - ミキと合わせて、栄養満点ドリンクも
奄美を代表するソウルドリンク「ミキ」は、「米」「サツマイモ」「砂糖」を発酵させて作った甘酒に似た飲み物です。好みが分かれる味ですが、パッションフルーツを入れることでさわやかな口当たりになります。
梅雨が明けたら夏本番。ほどよい酸味が夏バテ予防にもおすすめなパッションフルーツ、ぜひ召し上がってみてください。
奄美群島の物産を取り扱っているネットショップ「いっちば」でも、パッションフルーツを販売しています。
パッションフルーツをふんだん味わえる家庭用サイズから、パッションフルーツとジュースやバターなど加工品とのセットなど、バラエティにとんだラインナップが楽しめます。