与論十五夜踊
国の重要無形民俗文化財「与論十五夜踊」が旧暦3月15日に当たる7日、鹿児島県与論町の地主(とこぬし)神社境内で奉納された。踊り手は一番組と二番組に分かれて交互に踊り、嶋中(とうちゅう)安穏と五穀豊穣(ほうじょう)を祈願。新型コロナウイルスの感染が国内外で拡大する中、今回は災いを払う意味も込めて実施した。
言い伝えによると、1561(永禄4)年の創始。当時の与論領主が3人の息子を島内、琉球、大和に派遣し、一つの芸にまとめ上げたとされる。1993年、国重文指定。現在は、旧暦3、8、10月の各15日に奉納する習わし。
今回は新型コロナウイルス感染予防策として、奉納する演目や来賓の人数を減らすなど規模を縮小して実施。関係者や観光客らが見守る中、踊り手たちは両組合同の雨乞い踊り「雨賜(あみたぼ)り」を皮切りに、二番組が「一度いふて」、一番組が「三者囃子(さんばすう)」をそれぞれ奉納し、最後は「沖泊り」で締めくくった。
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