西郷隆盛の没後143年を迎えた24日、和泊西郷南洲顕彰会(逆瀬川勝久会長)は鹿児島県沖永良部島・和泊町の南洲神社で「西郷南洲翁を偲(しの)ぶ会」を開いた。同会のメンバー約40人が参列し、その遺徳をしのんだ。
西郷は1862年、薩摩藩の最高権力者だった島津久光の怒りに触れ、沖永良部島に流された。島では牢生活を送りながら子どもたちに学問を教え、後の農業共済制度につながる社倉法を伝えるなど、島の人々の生活に大きな影響を与えたとされる。
同顕彰会は西郷没後100年の1977年を機に発足し、和泊町を中心に活動を継続。偲ぶ会をはじめ、講演会や町内の小学生への郷土教育などを行い、西郷の遺徳を後世に伝えている。
同日は午後6時から同神社で例祭を行った後、西郷南洲記念館で懇親会を開き、親睦を深めた。
逆瀬川会長(78)は「西郷さんの敬天愛人の思想を継承していくため、今後も活動を続けたい」と語った。
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