奄美大島にはたくさんの見どころや観光スポットがありますが、優雅な「南の島の貴婦人」に会える場所があるのをご存知ですか?
奄美大島は美しい海だけではなく、山や植物、そして島独特のゆったりした時間の流れ方など、たくさんの魅力がある島。その魅力を感じることができる観光スポットをご紹介します。
フルフラガーデンって?
奄美大島の玄関口・奄美空港から、名瀬市街地に向かう途中に見えてくる大型ホームセンター「ビッグツー」。お土産を購入するために立ち寄る人も多いこのお店の敷地内に、南国感たっぷりのオープンガーデン観光施設「Full Fula Garden(フルフラガーデン)」があります。
フルフラガーデンという名前には「Full Flower」という意味も込められています。園内には真紅やオレンジ色のハイビスカスや、色とりどりの蘭、ピンクに紫に黄色のブーゲンビリアが咲き誇り、みずみずしい花の香りが漂ってきます。
花だけではなく、1億年前に生まれた巨大なシダ植物「ヒカゲヘゴ」など、南国特有の植物もたくさん育っていて、どこを見ても南の島らしい景色。珍しい植物に囲まれて園内を歩いていると、まるで異国の自然の中をハイキングしているかのような、楽しくてリラックスした気分になってきます。
また、咲き誇るハイビスカスのお花は、自由に持って帰ることができます!髪飾りにしてもかわいいですし、車に飾ればドライブを彩る素敵なオーナメントになってくれますよ。
そんなフルフラガーデンのなかにあるのが、「蝶ハウス」。こちらはぜひ行ってみてほしいスポット。「南の島の貴婦人」とも呼ばれる蝶、オオゴマダラに出会うことができます。
「南の島の貴婦人」オオゴマダラの魅力
ひらひら、ふわり。
まるで空気が蝶と遊びたくて戯れているかのような、ゆっくりとした羽ばたきと、フワフワした飛び方。
蝶ハウスのなかを飛び交うこの蝶が「オオゴマダラ」。ハッキリとした網目模様が美しい羽は広げると15㎝ほどにもなり、大きさは日本最大級。その優雅に舞う姿から「南の島の貴婦人」という別名もつけられています。
でも、こんな蝶初めて見たという方も多いのではないでしょうか?
それもそのはず。
オオゴマダラは、主に東南アジアなど熱帯の地に生息する蝶。日本では喜界島や与論島以南の南西諸島にのみ分布する、珍しい蝶なんです。
そして、蝶だけでなくもうひとつ見てほしいのが、これ…!
蝶ハウスの内部にはビニールハウスがあり、そこにはゴージャスな金色の物体がたくさんぶらさがっています。金属だと言われても納得しそうなほど、濃い、輝く黄金色。
わたしは初めてこれを見た時、一体何だろう?と気になって、ジーッと見つめていました。
すると…「う、動いたっ!!」と、思わず声に出してびっくりしてしまいました。
実はこれ、オオゴマダラのサナギなんです。運が良ければ、鮮やかな金色のサナギから蝶へ羽化する瞬間が見れるかもしれませんよ。
オオゴマダラは季節を問わず繁殖するため、一年中見ることができます。
奄美大島のフルフラガーデンで蝶に癒されよう
奄美大島のゆったりとした島時間を表現するかのように、優雅に舞うオオゴマダラ。
珍しい熱帯の蝶を間近で見てふれあうことができ、奄美大島の植物に囲まれてひと時を過ごせる「フルフラガーデン」に、ぜひ足を運んでみてくださいね。
フルフラガーデン(ビッグⅡ敷地内)
- 住所:龍郷町中勝奥間前580
- 電話:0997-55-4100(ビッグⅡ)
- 開園時間:10:00-17:00
- 入場料:フルフラガーデン:無料/蝶ハウス:大人200円、小中高生100円
- ホームページ:https://www.big2.co.jp