武蔵野大学(東京都西東京市)と徳之島町が連携して実施しているインターンシップ事業「徳之島プロジェクト」が8月17日始まり、学生らが同町内でフィールドワークを行った。25日は高岡秀規町長らも参加して学生らが企画したエコツーリズムを体験。同町の下久志集落へ焦点を当て、島外や若者の視点から見た集落の魅力を紹介した。
インターンシップ事業は2015年度から実施。例年は学生らが夏休みを利用して来島し、農業実習や映像作品制作などさまざまな活動を行っている。新型コロナウイルスの影響で一昨年は中止、昨年は完全オンラインで実施したため、学生らが実際に現地を訪れたのは3年ぶり。
今年は学生10人が来島。現地調査や住民への聞き取り調査を重ねて、同集落の水神様や十五夜浜、力試しに使われる力石(ちからいし)など集落の伝統や魅力の詰まったエコツーリズム案を立案し、高岡町長、福宏人教育長らとともに現地を訪れてツアーの魅力を紹介した。
学生代表(19)=東京都出身=は「私たちの班では『つながり』をテーマに公民館や下久志分校、水神様のやしろなどを紹介した。下久志は人と人、自然、海とのつながりが強い地域。つながることで労働力や資源を無駄なく分け合ってエコをもたらしていると感じた」と企画を説明し、「町長や教育長らも喜んでくれたので少しは地域貢献できたのかも」と話した。
『南海日日新聞』LINEニュース配信中
その他のニュースはLINEでチェック!