グルメ

魅惑の南国フルーツ、奄美産ドラゴンフルーツ

ゴツゴツした見た目で中身がキウイフルーツのような果物として知られるドラゴンフルーツ。ピタヤという名前でも知られていますが、南国を代表するフルーツです。

色がきれい(赤のドラゴンフルーツ)、低カロリー、食物繊維が豊富、カリウム、マグネシウム、ビタミンCなど様々な栄養素が含まれている、などの理由からスーパーフードとして海外セレブの間で大人気になり、日本でも一気に知名度が上がりました。

奄美でもドラゴンフルーツを栽培しており、南国の暖かい気候と、太陽の恵みを受けて甘くて美味しいドラゴンフルーツが育っています。

実はサボテンにできる果実

「ドラゴンフルーツ」、「ピタヤ」、と2つの名前で呼ばれているこの植物、実はサボテンの実というのはご存知でしたか?メキシコではウチワサボテンが食用として利用されていますが、ドラゴンフルーツはヒモサボテンの果実です。サボテンの茎や果実は食用として利用されるほか、ピクルス、スナック菓子など加工品としても利用されています。日本人がアロエを扱うような感覚で使っているといった感じでしょうか?

ドラゴンフルーツの名付け親は日本?!

ドラゴンフルーツは、元々メキシコまたは中南米の熱帯雨林原産。スペイン語では pitahaya と表記しますが、スぺイン語圏では「h」を発音しないので、「ピタヤ」と聞こえることから、その名が一般的になりました。日本にはベトナムから輸入されてきましたが、途中経路である中国で「火龍果」(ホーロンコウ)と呼ばれていたのを日本人が漢字から直訳的に英語にし、ドラゴンフルーツと呼ばれるようになったようです。
「果皮が龍の鱗(うろこ)に似ているから」
「真っ赤な実がドラゴンの目に見えるから」
「ドラゴンフルーツの木がうねってドラゴンのように見えるから」
という理由など諸説ありますが、それも信憑性がありますね。今ではドラゴンフルーツ、ピタヤのどちらの名前も海外では浸透しています。

一晩しか咲かない幻の花

ドラゴンフルーツは果実の見た目もすごいですが、樹木もインパクトがあります。
サボテン科ということもあり、サボテンのようにトゲトゲした茎を支柱に絡ませて大きく長く育ちます。その先の方に30センチほどの大きな花を咲かせた後に実をつけ、これがドラゴンフルーツとして収穫されます。
花は月下美人のような強い芳香がありますが、見かけたことのある人はほとんどいないと思います。なぜならドラゴンフルーツの花は真夜中に開花するからです。おまけに咲くのは一夜限り。幻の花、見られた人はラッキーですね。

どうやって食べる?

ドラゴンフルーツの果肉は柔らかくキウイフルーツに似た食感。黒い種は硬くなく、プチプチとした口当たり。果肉は白色、黄色、赤色の3色ありますが、人気があるのは切り口の見た目が鮮やかな赤いドラゴンフルーツです。
いろいろな楽しみ方ができますが、まずはシンプルに果肉を一口サイズに切ってそのまま味わうことをおすすめします。
海外セレブにも人気のピタヤボウルは、果肉部分をミキサーにかけピューレ状にし、グラノーラやミックスベリー、バナナなどお好みのトッピングをかければ出来上がりです。
ドラゴンフルーツはジュースやスムージーとしても楽しめます!果肉部分をミキサーにかけ、レモン汁や少量の砂糖を加えて冷蔵庫で冷やせば美味しいドリンクに!
奄美では6月から10月辺りまで収穫されているドラゴンフルーツ。奄美産のドラゴンフルーツは、 なめらかな口当たりとほんのり甘くキウイのような舌触り。これを食べたら、これまでのドラゴンフルーツに対する印象が変わるかもしれません。
ぜひ、機会がありましたら召し上がってみてください。

㈱しーま 編集部ライター nanarl

投稿者の記事一覧

奄美の自然に魅了され、野鳥好き外国人夫と息子の3人家族で神奈川県から2020年にIターン。
小学生の好奇心旺盛な息子が、伸び伸びと育っていける環境の良さも奄美の魅力。
シマ生活にも慣れてきて、車であちこち回るのが楽しい。島野菜やフルーツの美味しさに日々感動。

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