奄美の初夏を告げる養殖モズクの収穫が始まった。14日、鹿児島県奄美市笠利町喜瀬(きせ)の海岸では、笠利水産(外薗哲郎代表)が笠利湾沖で養殖したモズクを船に引き上げ、海水で洗う作業に追われている。収穫後、海岸ではスタッフが海水で手洗いし、主に本土へ向けて出荷されていく。収穫は6月中旬まで続く。
同社が手掛けるのは奄美モズク。こりこりとした触感と、優しい磯の風味が特徴。毎年2月に種付けし、5~6月に収穫の時期を迎える。今年は12日から収穫を開始。毎年台風の影響を受けやすく、沖縄産モズクの生産量との兼ね合いで価格の変動が出やすいが、今年の出来は「今までで最高」と外薗代表は胸を張る。
海水で洗ったままの状態で冷蔵・冷凍保存し、食べる前に真水で洗って三杯酢やめんつゆ、みそ汁などに入れるのがおすすめ。毎年同社で生の奄美モズクを購入し、本土の知人に直送している女性は「ここの奄美モズクは食感、香り、風味が全然違う。毎年楽しみにしている」と笑顔で話した。
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