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紬着用は24.5% 成人式、トップは龍郷町81.5%

成人式大島紬着用率

南海日日新聞/写真:成人式の大島紬着用率が最も高かった龍郷町=3日、りゅうがく館

南海日日新聞/写真:成人式の大島紬着用率が最も高かった龍郷町=3日、りゅうがく館

本場奄美大島紬協同組合(前田豊成理事長)は10日までに、鹿児島県奄美群島14市町村・地区の2020年成人式大島紬着用率をまとめた。全体では前年より1.4ポイント高い24.5%(男性25.3%、女性23.7%)だった。

市町村別では主産地の北大島を中心に奄美大島で高い傾向にあり、奄美市や龍郷町では17年度に導入した紬購入助成制度の効果が表れたとみられる。地区別では龍郷町がトップだった。

調査は13年から紬協組が各市町村に依頼してまとめ、公表している。今年の成人式出席者は1052人(男性546人、女性506人)。うち紬着用者は258人(男性138人、女性120人)で、男性はおよそ4人に1人が紬姿で臨んだ計算になる。

市町村別の着用率をみると、最高は「龍郷柄」「秋名バラ」発祥の地である龍郷町の81.5%。男物紬の産地として知られる奄美市笠利地区が80.8%で続いた。

業者や織り技術者の少ない喜界島、徳之島、沖永良部島、与論島の7町はいずれも1桁台で推移した。

前田理事長(63)は「着用率向上は紬業界や行政含め群島民皆さんの頑張りのおかげ。最近は日本国内で和装文化を見直す機会が増えている。着物全体をPRして盛り上げていけば、高い技術で作られている本場奄美大島紬も、より多くの世代に浸透していくのではないか」と話した。


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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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