鹿児島県奄美群島の認定エコツアーガイドが2019年度、新たに24人誕生する。認定ガイドは計109人となり、17年の制度導入から初めて100人を突破する。来年1月に各島で認定証の交付式がある。初年度の認定者62人が有効期限の3年目を迎えることから、奄美群島エコツーリズム推進協議会(会長・朝山毅奄美市長)は20年度の更新制度導入に向けて検討を進めている。
認定制度は、ガイドが奄美の自然や文化に関する深い知識と技術を持ち、来訪者に安全で質の高いプログラムを提供する体制の整備を目的に導入された。講習会の受講を義務付け、各島のエコツアーガイド連絡協議会に所属して1年以上の実務経験を持つことなどの認定要件を定めた。
島別の19年度認定予定者は、奄美大島11人、喜界島と徳之島各3人、沖永良部島2人、与論島5人。これまでの認定者と合わせると奄美大島64人、喜界島6人、徳之島17人、沖永良部島と与論島各11人となる見通し。
事務局の奄美群島広域事務組合によると、更新制度は20年度に奄美群島エコツーリズム推進協議会の総会で承認を受けて、対象者に講習を行う。講習内容はガイドや有識者の意見を踏まえて検討する。
更新制度については、試験の導入や、フィールドワークの講習を求める意見もあるという。奄美大島エコツアーガイド連絡協議会の喜島浩介会長は「自然を案内するためには本当の実力が必要。まずは知識を身に付け、リピーターを確保できるガイドになることが大事だ」と話した。
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