地質や地形から地球の過去を知り、未来を考える場所「ジオパーク」の認定を目指す喜界町は2月26日、島の食材を使った給食で郷土の恵みを学ぶ「ジオパクパク給食」を実施した。喜界島で生まれ、県本土の肥育農家に育てられた黒毛和牛肉を使用した給食を町内3小中学校に提供。児童生徒たちは濃厚な味わいを堪能し、地域の畜産業への関心を高めた。
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「喜界島ジオパーク」構想の一環。2023年6月に発足したジオパーク構想推進協議会や町防災食育センターなどが協力し、同年9月からジオパクパク給食の取り組みを始めた。月1~2回のペースで実施しており、今回は特別編として島由来の和牛を提供した。
この日は喜界中学校で3年生を対象とした講話もあった。同町佐手久の繁殖農家、思将太さん(35)が島内の畜産農家や繁殖させている肉用牛について説明した。
メニューは牛丼。牛肉のほかにも、喜界島産のカボチャやパパイアなど地元の食材がふんだんに使われた。同校では、思さんと隈崎悦男町長、久保康治教育長が生徒らと一緒に会食し牛肉の味を楽しんだ。
3年生の生徒は「とてもおいしかった。以前、牧場の職場体験で牛の世話をしたときに愛情を持って育てることの大切さを知った。牛丼を食べて命のありがたみを感じた」と話した。
同協議会の鈴木倫太郎統括研究員は「地域の皆さんと一緒に喜界島の恵みを食育に生かすことができ大変うれしい」と語った。
町企画観光課によると、日本ジオパーク委員会への登録申請は25年4月を予定。同年夏の現地審査を経て、秋ごろの認定を目指している。
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