グルメ

『島ぃゆグルメフェスタ』で味わう島ならではの水産物

前回に引き続き、奄美群島の海の幸をもっと知って食べてもらうために開催されているグルメイベント『島ぃゆグルメフェスタ』についてレポートします。

↓前回の記事はこちら

奄美群島のお魚たちを味わい尽くそう!『島ぃゆグルメフェスタ』

2023年7月21日(金)から9月30日(日)までの約2か月間、喜界島・奄美大島・徳之島・沖永良部島・与論島の5島の参加飲食店37店舗が、それぞれ趣向を凝らしたグルメメニューを創作・提供する『島ぃゆグルメフェスタ』。

前回のレポートでは、魚介類を洋風や和風にアレンジしている島ぃゆグルメを中心にお届けしましたが、今回は、奄美群島の新鮮な海の幸を堪能できる海鮮丼やお刺身などにフォーカスしてご紹介します。

地元客や観光客に人気のお店で味わう、美味しい地魚料理

実食レポートをお伝えするのは、奄美大島・龍郷町で新鮮な魚介類を使った料理を提供している「漁師料理 番屋」で食べることができる「伊勢海老汁定食」です。

龍郷町の番屋漁港の前に位置する「漁師料理 番屋」は漁師が営む、40年以上続くお店。現役の漁師でもある店主が釣りあげた魚や、番屋漁港で水揚げされる新鮮な魚をリーズナブルな価格で提供しています。

こんなに美味しい地魚料理がこの値段で食べられるなんて!と、地元民だけでなく、観光客にも大人気で、開店と同時に多くの客が訪れます。

店名にもなっている「番屋」とは、漁師が泊まりこんだり、作業をしたりする小屋のこと。漁師が釣ってきた地魚を食べてもらうお店にぴったりの名前ですね。

大漁旗が飾られている漁師風情あふれる広々とした店内は、テーブル席のほか、座敷席もあるので、お子様連れでもゆったりくつろげますし、大人数のグループでも利用可能です。

「漁師料理 番屋」で島ぃゆグルメとして提供しているメニューは3種類。

・いろんな海の幸を味わう事ができる人気の「海鮮丼」
・煮魚、焼魚、唐揚げの中から選べる人気の定食「島魚定食」
・イセエビ漁解禁となる8月21日以降に食べることのできる「伊勢海老汁定食」です。

イセエビ漁は資源保護を目的に、産卵期に合わせて5月1日〜8月20日まで、禁漁期間が設定されています。8月21日から解禁となり、漁業権をもっている漁師のみが獲ることができます。

高級食材とされるイセエビに期待に胸を膨らませながら待っている中でも、どんどん来客があり、この店の人気の高さがうかがえます。

店内の窓から見える外のエリアには大きないけすがあり、水揚げされた海産物が入っています。常に新鮮な魚介類が味わえるのもこのいけすがあるからなんですね。

運ばれてきた「伊勢海老汁定食」には、赤い大きなお椀とご飯、そして小鉢が2品付いています。

お椀の蓋を取ると、ふわっと立ち上がる食欲をそそる磯の香り。そして目に飛び込んでくるイセエビの鮮やかな赤色。小鉢は粒味噌と魚を炒めて和えた「魚みそ」と、島ではお馴染みの青パパイヤの漬物。小鉢の内容は日によって変わることもあるそうです。

お椀の中には大きなぶつ切りのイセエビがゴロゴロと入っています。身がギュッと詰まっていて見るからに美味しそう!口に入れるとプリプリとした食感と、ほんのり甘いながらも濃厚な風味が口の中に広がります。

イセエビの出汁がきいたお汁もとても美味しくて、汁だけでもご飯が進みます!

そして特筆すべきなのが、汁の中にところどころ浮いているエビ味噌。ほろ苦さと甘さのバランスが絶妙で、濃厚な味わいがたまりません!

お椀の中には、爪や関節部分など様々な部位が入っています。お箸で上手く取り出せなければ、ぜひ豪快にかぶりついて味わってみてください!今回のイセエビはぶつ切りでしたが、その日によって提供するイセエビの形状は異なり、半身がゴロっと入っている場合もあるそう。

高級とされるイセエビが1,760円とお手頃な値段で味わえる「伊勢海老汁定食」。

こちらは『島ぃゆグルメフェスタ』開催期間以外でも提供しており、イセエビ漁解禁時期は食べることができます。ぜひ一度味わってみてくださいね。

今回ご紹介した「漁師料理 番屋」以外にも、奄美ならではの新鮮な魚介類を堪能できる海鮮丼やお作りなどの島ぃゆグルメがたくさんありますので、一部ご紹介させていただきます。

瀬戸内漁協 海力の「クロマグロ丼」

大島海峡で育った養殖クロマグロが味わえる一品です。

せとうち海の駅シーフードレストランの「切落とし海鮮チラシ」

本来食べられるのに捨てられてしまう、形の悪いものや規格外などの食品ロスのお刺身を使った切落としチラシです。

奄美大島料理 かめの「夜光貝の刺身」

夜光貝の三部位をそれぞれ味わえます。通常は硬くて食べられない部分も、超薄切りにしているので違った歯ごたえを楽しめます。

奄旨海房 魚匠の「ウンギャル丼定食」

ウンギャル (アオダイ) をみそ漬けにし、トッピングにもずく、あおさの天ぷらをのせ、熱々のだし汁をかけて食べる丼です。

漁師の店さかなの「徳之島産だけの海鮮丼」

その日に水揚げされた島の魚だけを使った海鮮丼です。仕入れ状況によってネタが変わりますが、普段食べたことのない珍しい魚が味わえるかも!

喰い処 十兵衛の「お刺身盛り合せ」

喜界島近海で穫れた新鮮な魚介類が味わえる1人前の盛り合わせです。日によって種類が変わります。

などなど。
今回ご紹介できなかった店舗でも、新鮮で美味しい奄美群島の魚介類を使ったメニューを提供しています。

また、『島ぃゆグルメフェスタ』では、奄美群島水産物の消費拡大・漁業振興のためのニーズ調査を行うために「島ぃゆグルメアンケート」を実施しています。さらに、イベントやメニューに関するご意見をお聞きするため、島ぃゆグルメを食べた後のアンケート協力もお願いしています。

アンケートにご回答頂くと、奄美群島のおさかなたちがイラストで描かれた特製のクリアファイルがその場でもらえます!

青い海をバックに泳ぐカラフルなお魚たちはインパクト大!クリアファイルが欲しくて、島ぃゆグルメを食べにきました!というお客様も多数いらっしゃるようです。

こちらは数量限定となっていますので、クリアファイルが欲しい方はぜひ「島ぃゆグルメ」を味わって、アンケートにご協力ください。

『島ぃゆグルメフェスタ』の開催は今月30日まで。イベント終了まであとわずかですが、ぜひ開催期間中に、ここでしか食べられない、そのお店ならではの「島ぃゆグルメ」をぜひご賞味ください!

■イベント詳細は公式ページをご確認ください
https://www.shimaiyu-gourmet.com/

 

㈱しーま 編集部ライター nanarl

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奄美の自然に魅了され、野鳥好き外国人夫と息子の3人家族で神奈川県から2020年にIターン。
小学生の好奇心旺盛な息子が、伸び伸びと育っていける環境の良さも奄美の魅力。
シマ生活にも慣れてきて、車であちこち回るのが楽しい。島野菜やフルーツの美味しさに日々感動。

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